コウナゴ漁

zamma

2010年05月20日 12:03



積丹半島豊浜港の漁師さんにお願いして「コウナゴ」漁に同船させていただいた。

コウナゴ(小女子)は「オオナゴ(いかなご/めろうど)」の幼魚で、スズキ目イカナゴ科の小魚。
「釜揚げ」「ちりめん」「くぎ煮」「しらす干し」として本州でもお馴染みだけれど、ここ道南の積丹半島では桜咲く春先の1ヶ月ほどが漁期。



夕方7時。
日没と同時に港を後にする。
特殊な周波数の魚群探知機をチェックしつつ漁場に急ぐ。



漁場は集魚灯を灯した漁船が集まり、まるでお台場の屋形船状態。



ハロゲンの集魚灯で海面を照らし、コウナゴが底から沸き上がってきた所で素早く網を下ろし、アームから吊り下げられた滑車で巻き上げる。

一見、楽そうだけれど、網は重く、波のある時などは命がけ。



その昔は網がはち切れんばかりに入ったそうだけれど、今シーズンは一網でどんぶり一杯ほどのことも……。



この透明感!
ちょいと摘んで口に放り込むと……う〜ん、たまりません!!

深夜の1時に帰港。
市場に運ばれたコウナゴは早朝3時のセリにかけられる。



セリ落とされたコウナゴはすかさず加工場に運ばれ、沸騰した湯にさっと入れる。
温度と塩加減、そして茹で時間はコウナゴの大きさや鮮度によって微妙に違い、この道数十年のご主人の腕の見せ所!



釜揚げ状態のコウナゴ。
ちょいとつまみ食いすると、ついついご飯が……。



天日で半日ほど干して出来上がり。
浜の潮風と直射日光が「コウナゴ」の風味を一段と増してくれる……そうです!

*この様子を収録したビデオや紹介されたコウナゴに興味のある方はmailでお気軽にどうぞ!


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