記憶に残るブラウン

端から見れば何てことのないブラウントラウト。
だが、ボクには忘れられない１匹だ。

オールドデリーの古本屋で偶然見つけた山岳ノート。
何気に頁をめくるとFull of troutの文字。
それから３年後、パキスタンの首都イスラマバードからオンボロバス、乗り合いトラック、ジープを乗り継いで丸２日。そこから寝袋と食料を詰め込んだザックを背負って8,000m峰に抱かれた氷河湖へ……。

古ぼけた記録を頼りに単独で向かった1981年のあの日の記念すべきブラウン。
写真は色褪せてしまったけれど、今でも記憶に新しい。

みんなにもあるよね、記憶に深く刻まれた１匹が。
すべての記念すべき１匹に乾杯！

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